チャットモンチーと機械仕掛けの秘密基地ツアー2017 in 金沢

  チャットモンチーを知ったのは高校生の友人からバンドやろうと誘われて、「恋の煙」をやるからということで耳鳴りのアルバムを貸してもらった。代表曲のシャングリラさえ知らないチャットモンチー童貞だった僕は、一曲目「東京ハチミツオーケストラ」を聴いて逝ってしまった。そんな僕が、チャットモンチーと機械仕掛けの秘密基地ツアー2017の金沢公演に行ける機会を得たので感想を書きます。

 

 

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 チャットモンチーのLIVEは初めてで、かつDVDとかLIVEの映像も見たことがないのでどういったノリなのかわからなかった。だから会場の雰囲気に流されようと完全な受け身な心持で挑んだわけだが、まさかなLIVEであった。

 今回のLIVEアレンジは打ち込みを主体としたものになっておりスタジオ音源とは180度違うものとなっていた。そのため一曲目から客がポカーン状態です。ぶっちゃけギターロックを期待して聴きに来てる昔のファンは「裏切られた!」と感じた人も多いのではないかと。そのせいか観客のノリが悪く会場に躍動感は生まれない。終始、曲に集中するという感じでした。

 ファンとしては(変なアレンジせずに)普通に聴きたい思う一方で、奏者としては何かもっと違うことをやりたいという想いがあって、こういう大胆に変えるアレンジっていうのはファンと奏者の間で噛み合わないことが良く起きる。今回も例に漏れず、噛み合わなくてLIVE会場の雰囲気は(踊り狂いたかった自分としては)微妙なものになったかな。MCで本人たちも観客がポカーンとなることは予想していたと語っていた。まぁそうであればもっと客を煽ったりして盛り上げようとしても良かったのかと思いました。ただ、煽りについては公演回数を重ねるごとに改善されていく部分であるような気がします。

 と随分お客様目線の自己中心的な意見を書き連ねてきましたが、観客の側にも求められるものがあるのかなと。良いLIVEを作るのはLIVEの構成員である観客にも責任はありそうだ。で、観客にどういった役割が求められるのかっていうはバンドごとに変わってくるので一概には言えないが今回については、客の側からもっと躍動しても良かったのかなと。歓声とかもっとあげてもいいじゃない?サビぐらいなら歌ってもいいじゃない?と思う。LIVEの楽しみ方は人それぞれだという人もいるけれど地蔵スタイルでいいのは俺の知っている限り凛とし時雨ぐらいだ。今回は地蔵が多すぎた。

 っていうかチャットのLIVEのノリがこんな感じなのか。なら別にいいか。

 まぁ最初こそ打ち込みとボーカルのみという形で戸惑いはしましたが、新たなチャットモンチーを楽しめました。共鳴が苦手だったけどライブで聴けば良いじゃないと思えることができたし、余談を聴くことが出来たし、新曲も聞けたし、新旧いろんな曲を演奏してて満足です。本人達も今回のような形になる経緯を語って、葛藤や苦悶については理解することができました。それでも、それでもやっぱり打ち込み主体よりもギターを鳴らしてほしいし、踊りだしたくなるベースを奏でてほしいと思ってしまうのです。

 

 

 

それで俺が今回一番言いたいことは

えっちゃん可愛すぎるし、アッコさんは美人やし、もう最高です。

 

以上