血栓性外痔核になった話

 血栓性外痔核になったので記録。

 

 2019年12月7日土曜日に血栓性外痔核のため猛烈な痛みが私を襲った。

 初めて痔の痛みを感じたのは、今から2年前になる。職場の配置転換が行われ、デスクワーカーとして椅子から離れない生活をし始めて4か月後に発症した。初めての痔は内痔核(肛門の中にできる痔)だった。チクチク痛い程度で日常生活には支障がないものの肛門の痛みに、言い知れぬ不安が襲い掛かり肛門科のあるクリニックで診察を受けることにした。簡単な問診を受けた後にお医者さんに肛門みられることになる。親以外に見られたことのない肛門をおっさんに見られるなんて・・・。若くてきれいな女医さんのいるクリニックすればよかったと後悔しながらパンツを脱ぐ。肛門に指をぐりぐり入れられ悶絶した。空気が漏れるように「あっー」「あっー」と声を発する。そんな俺にお構いなしで入念に肛門を診察している。指が抜かれるとき感覚が、脱糞する感覚と同じだったため、漏らしてしまったと錯覚した。診察が終わり、お医者さんから複数の痔ができてること伝えられた。痔は複数できることを知った。たくさんの初体験と知識と座薬をもらって帰宅した。そんな思い出の場所にもう一度通うことになった。

 今回罹った血栓性外痔核は肛門付近に血の塊が形成された病気で、横になる以外の動作すべてに痛みを感じてしまう。座っても痛い、立ち上がるのも、歩いても、くしゃみや咳をするのも痛くて、激痛を伴うことが予想された排便は絶対にできないと確信した。(小便で痛みを感じていたので、ウンコしたら死ぬじゃないかと思った)

 2年前と同じように診察されて血栓性外痔核と診断された。しかも成人男性の親指ほどの痔ができているとのこと。さらに内痔核もちゃっかり数十個ほどできていた。痔だらけの肛門が2年後に痛みをバーストさせたということだった。

 2年前と同じで、座りすぎと(シャワー派なので)湯舟に浸かっていないために、体を温まらず血行が悪くなっていることが血栓性外痔核発症の原因らしい。

 薬を使用してから4日間は痛みはまったく引かないままだったので、ウンコは、もちろんできなかった。痔の痛みと排便できない苦しみの2重苦を背負い辛い労働に勤しむ4日間は地獄のようだった。5日目にして若干痛みが引いてきたので宿便を全放出。解放感から小踊りした。1週間後にはほぼ痛みを気にならなくなり。2週間で血栓性外痔核の腫れもほぼ引いた。

 2度の痔になって思うのは、世のデスクワーカーも痔に悩まされているのか気になる。